大豆|呉汁
10月8日は寒露。 露が冷気によって凍りそうになる時とされ、空気が乾燥して呼吸器症状が出やすい時季です。 漢方では、陰陽五行論に基づき、 五行(木・火・土・金・水)に、 五臓(肝・心・脾胃・肺・腎)や 五季(春・夏・土用・秋・冬)と対応させて 五味(酸・苦・甘・辛・鹹) 五色(青・赤・黄・白・黒) 五性(熱・温・平・涼・寒)といった味や色などのバランスを考えながら食材を選びます。 秋は、肺(呼吸器)の乾燥が始まる季節で、これを潤すのが白の食材です。 というわけで、今回の美味しい食材は大豆。 最新の栄養学でも大豆は注目されていて、ガン予防に効果があると考えられる食品「デザイナーフーズ」の8種類の野菜<大豆・にんにく・キャベツ・しょうが・にんじん・セロリ・甘草・バースニップ>の中に挙げられています。 大豆の乾燥重量の約30%は蛋白質で、必須アミノ酸をバランスよく含み、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE、ビタミンB1、葉酸など様々な栄養素が含まれる一方、コレステロールを全く含んでいません。また、血中脂質の低下が期待できる大豆レシチンや大豆サポニン、骨粗しょう症の予防や更年期の不調を改善するイソフラボンなどの機能性物質が含まれ、天然のバランス栄養食ともいえます。 世界の最長寿国になった日本ですが、大豆をうまく食生活に取り入れてきたことも、現在の長寿につながっていると考えられます。 この夏は、大豆を青いうちに収穫した爽やかな緑色の枝豆を使ったスープをご紹介しましたが、ここでは白い乾燥大豆を使って、心身ともに温め潤してくれる伝統的な料理をご紹介しましょう。 また、「乾燥大豆から作るのは大変」という方は、市販の呉汁の素を使って作っても簡単で美味しくいただけます。今回は熊本産の大豆を使って作られている、れんげカンパニー(熊本県山鹿市)の呉汁の素を使用したレシピもご紹介いたします。
呉汁(1) 155kcal(1人分) 材料(4人分)
作り方
【呉汁の素を使った作り方】 材料(4人分)
作り方
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