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深川飯(4人分)


3月21日は春分の日。
七十二候で春分の初候では「雀始めて巣くう」とあり、雀が巣を作り始める時期とされ、黄梅、菜の花、蒲公英(タンポポ)、連翹(レンギョウ)と明るく黄色い花も多く、桃や桜の薄紅色に交じって華やかな春を演出していますね。

天文学的には春分から夏至の前日までが春ですが、昼と夜の時間が等しくなり、太陽が真東から上って真西に沈む春分と秋分は、極楽浄土に最も近づける日とされ、その前後7日間が彼岸と呼ばれています。彼岸の頃は潮の干満差が最も大きく、産卵前で太っているアサリの旬でもあります。

というわけで、今回の美味しい食材はアサリ。
アサリには、血液の赤血球を作る上で必要な鉄分やビタミンB12が豊富で、貧血気味の方にはお勧めです。

ビタミンB12は、体内のDNA合成や脂肪酸の合成など、エネルギー産生にも大きく関わるビタミンで、末梢神経を修復したり正常化したりする働きもあり、眼精疲労や肩こりの解消にも役立ちます。
その他、タウリンや亜鉛などのミネラルも豊富で、コレステロールを下げて動脈硬化や高血圧症を予防するとともに、免疫活性や滋養強壮といった効果も期待できます。

今回は、アサリを煮汁ごと使って、深川界隈の東京湾でたくさん取れて名物だったため「深川飯」とも呼ばれるアサリの炊き込みご飯をご紹介しましょう。

材料(4人分)

深川めし  298kcal(1人分)

  1. 米        2合
  2. 生姜       1片
  3. しょうゆ     大さじ1
  4. あさり      500g(殻ごと)

 

☆A☆

  1. しょうゆ    大さじ1
  2. みりん     大さじ1
  3. 酒       大さじ1
  4. 塩       小さじ1/2

 

  1. みつば      適宜

 

作り方

  1. 米を研いでザルにあげ、30分ほどおく
  2. あさりは酒蒸しをして、あさりの身と煮汁(濾す)に分ける
  3. しょうがはせん切りにする
  4. 炊飯器に(2)の煮汁を含めた水加減にして、しょうがを広げしょうゆ大さじ1を加えて炊く
  5. (A)の調味料を中火にかけ、あさりを加え軽く煮含ませる
  6. ご飯が炊きあがったら、(5)のあさりを加えて混ぜ合わせ5分ほど蒸らす
  7. 適宜に三つ葉を盛り付ける