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酒粕のチキンシチュー


3月5日は啓蟄。啓蟄とは、土の中で縮こまっていた虫が穴を開いて動き出す日のことです。
この時期は、一雨降るごとに気温があがってゆき、春に近づき、日差しも徐々に暖かくなってきますよね。

でも、3月といえば、忘れてはならない行事があります。
そうです、3月3日は5節句のひとつ、じょうし上巳の節句。
桃が咲く時期と重なることから、桃が邪気を祓い長寿を保つと言う中国思想の影響を受けて、「桃の節句」とも言われます。
元々3月初旬は、草や藁で作ったひとがた人形の体を撫で穢れを移し、健康を祈って災厄を祓うことを目的とした農村儀礼が行われていました。

平安頃からは、紙で作った人形で体を撫でて穢れを落とした後、海や川に流していたようですが、江戸時代に入った頃から、現在の雛壇を飾る行事に移行したと言われています。
また、平安貴族の子女は、人形で日常生活を真似たごっこ遊びをしていたようで、この遊びが後に女の子の誕生と成長を祝う「雛祭り」として一般に浸透したようです。

さて、雛祭りの定番といえば、雛あられに白酒。
白く濁っているお酒として「甘酒」と混同されやすいですが、「甘酒」は米と米麹を混ぜて保温して作ったアルコールを含まない飲み物。

一方の「白酒」は、蒸したもち米と米麹に焼酎やみりんを仕込み、1か月ほど熟成させて丁寧にすりつぶして作った、アルコールが10%前後含まれているお酒です。

でも、今回の主役はお酒からとった酒粕。
酒粕とは、日本酒などのもろみを圧搾した後に残る白色の固形物のことで、栄養価が高く、栄養成分としてたんぱく質、炭水化物、食物繊維、ビタミン類、有機酸、ミネラルなどが含まれているほか、ペプチドやアミノ酸、麹菌、酵母菌由来のグルカン、葉酸なども含まれています。

材料

  1. 鶏手羽元8本
  2. 人参1本
  3. 南瓜1/8個
  4. 玉葱1個
  5. 生椎茸4枚
  6. 玉葱 1個
  7. 酒粕50g
  8. 味噌15g
  9. 豆乳150cc
  10. 塩や鶏がらスープ 適宜

作り方

  1. 鶏手羽元を水800ccに入れ、30分ほど煮る。出来上がったら冷ましておく
    (圧力鍋がある場合は700ccの水に入れて火にかけ、5分ほど圧力をかける)
  2. 人参、南瓜、生椎茸はサイコロ状に、玉葱はくし形に切る
  3. 酒粕と豆乳を別の鍋で火にかけ、良く溶かす。少しとろみがついたら味噌を加える
  4. 1に2を加え、野菜が柔らかくなるまで煮る
  5. 4に3を加え、味見をして適宜塩などを加える
    (出汁が足りなければ鶏がらスープを加える)